海外で快適な時間を過ごすために、忘れてはならない知識がトイレのこと。日本とはずいぶん違う部分もあるため、何も知らないと戸惑ってしまう場合も。ハワイでも異なるトイレ事情がありますので解説します。旅行前には忘れずチェックしてくださいね。

トイレでの表示。「wahine」と「kane」ってすぐにわかる?


知らない土地では、視覚的に理解できる標識が重要な役割を果たします。

ハワイでは、男性のことを「kane」、女性のことを「wahine」と呼びますが、トイレの標識にもこの単語が用いられていて、「kane」なら男性用、「wahine」なら女性用のトイレということ。ピクトグラムも描かれていればわかりやすいのですが、中にはハワイ語でしか表示されていない場合も。

また、ハワイでは、公共トイレのことを「rest room」と呼んでいます。男性用・女性用の表示を英語で書かれている場合もあるのですが、ハワイ語で書かれている場合もあるので要注意です。

日本のトイレと異なる点


ハワイの公共トイレの多くは、ショッピングセンターにあります。ホテルは外来者にトイレを開放していない場合が多く、飲食店も他の店舗と共同で同じトイレを使うケースなど、パターンはさまざまです。

ホテルや飲食店では、通常トイレを開放しておらず、必要に応じて鍵を借りる必要があります。日本ではあまりない習慣ですが、ハワイでは防犯が徹底しているということなのかもしれませんね。

公共施設内のトイレは比較的清潔で安心して使えます。便器の高さがあるため、腰かけると足が浮いてしまうなど日本とは細かな点に違いがありますが、設備面で大きく戸惑うことはないでしょう。

ドアの上下にかなり大きなすき間があるのは、防犯上、中の様子が確認できるようにとの配慮から。逆に言えば、誰が入っているのかを見ようと思えば見える構造なので、子どもだけでトイレに行かせるのは非常に危険です。
ショッピングセンターで子ども1人トイレに向かわせると、放置と見なされて保護者が逮捕されてしまうケースもあるのだとか。このようなことにならないよう、子どものトイレには必ず大人も付いていくようにしましょう。

温水洗浄便座や便座クリーナーは設置されてない場合があるので、どうしても気になる場合は携帯の便座クリーナーや携帯タイプの簡易洗浄器を準備しておくと安心です。

日本には見られないおもしろいポイントは、ファミリー用としたトイレがあるということ。「ohana」というハワイ語で「家族」を示す単語が書かれていたら、家族でトイレが使えるという目印です。あまりたくさんあるわけではありませんが、小さな子連れの家族は、この表示を知っていると助かりますよ。

外出時に利用できる公共トイレは少ないので注意が必要


日本に比べると、ハワイはまだ一般人が無料で使える公共トイレの数が少ないのが現状です。「トイレが設置してある場所」として書かれているトイレも、便器の数が少なく、ゆっくりと用を足しにくい場合があります。トイレが比較的近くにあるショッピングセンター内であっても、トイレは早めに探し、用を済ませておくように心がけて行動しましょう。

また、日本では当たり前になってきたコンビニのトイレ貸し出しですが、ハワイではコンビニがあったとしてもほとんどはトイレを貸し出してくれません。日本でも、観光客が多くてトイレを貸し出さないコンビニがありますが、それと同じです。「借りられる」と当てにしていて借りられなかったときはかなりショックなので、前もって知識として知っておくと慌てずに済みます。

このように、ハワイでは、ホテルを出ると公共トイレがどうしても少なくなります。トイレはホテルを出る前にしっかり済ませておく、公共トイレのある場所では「まだ大丈夫かな」と思っても、念のためにトイレに寄ってから次の場所へ移動するように注意しましょう。

ワンランクアップ!ハワイの中でも特にきれいな公共トイレとは?

公共のトイレとして使える中でも、特にきれいで豪華だと評判のトイレを紹介します。

・アラモアナセンター:設備がきれいで広い、家族用トイレあり
・ロイヤルハワイアンセンター:23時まで利用できる
・T Galleria By DFS ハワイ:23時まで利用できて清潔安心
・インターナショナル・マーケットプレイス:家族用トイレとおむつ替えベッドも完備
・メイシーズ:ハワイのデパートで23時まで利用可能、ベビーベッドと授乳室あり

これらのトイレは、内装がきれいで気持ちよく使えると評判です。多くの場合ショッピングセンターはかなり設備が整っています。また、夜遅くまで利用できるトイレは助かりますが、防犯上夜の公共トイレは危険と言われていますので、利用時は注意しましょう。

まとめ

日本ではあまり気にかけなくても確保ができる外出先でのトイレですが、ハワイではある程度どこに公共トイレがあるかは知っておいた方がよいですよね。トイレがあるとわかっていても、いざ現場に行ってみると個室が1つ2つだけということもあります。生理現象だけはどうしようもありません。トイレで困らないように、調査は忘れず行い、自分が出かける予定の地区はどこにトイレがあるかをしっかり把握しておいてくださいね。