カイルアの「カサブランカ」は、遥かなる異国へと僕を運んでくれる場所です。ペルシャ絨毯に覆われた床と壁、天蓋の様にドレープが吊り下がる天井、きらびやかなクッションやソファに、手の込んだ細工が美しい木製のテーブル、そして装飾品のようなケトルと水おけを使い、儀式のごとく席についたまま手を洗う “タス”…。これらが僕の五感に働きかけ、一体自分がどこにいるのかわからない不思議な感覚に陥るのです。メニューはセットのみ。各種、トマトとレンズ豆のスープ “ハリラ” に始まりサラダへと続きます。テーブルごとにシェ・・・