ハワイのシンガー、ミュージシャン、フラダンサーのみんながとても大切にしているメレがあります。タイトルは『(カ・)イポ・レイ・マヌ』。シンプルなメロディーの繰り返しなのですが、なんだか切ない気持ちになる美しい曲です。作詞作曲は音楽センスに溢れた王家一族の一人、カピオラニ王妃。多くのハワイアン・ソングに共通する手法で、愛する人をイイヴィ鳥にたとえ、森の植物とともに描きます。このメレは、米国西海岸への船旅に出た夫カラカウア王を想って書かれた歌として知られます。ただし、歌を贈られたカラカウア王自身は、こ・・・