王族の谷と呼ばれ、ハワイアンにとって聖なる土地だったワイピオ渓谷。清流と肥沃な土壌に恵まれたこの谷には、かつて数千人ものハワイアンが暮らし、政治的にも重要な場所として多いに繁栄を誇ったといいます。それから数百年。時代のすう勢を経て、現在ここに暮らすのはわずか五十世帯になりました。でも権勢を誇った当時と変わらず、今もこの谷で作り続けられているものがあります。それはタロ芋。ハワイアンが主食にしていた、ポイにするタロ芋は、お米のように水田で育てます。そのためきれいな水がたくさん必要なのですが、コハラ山・・・