ワイキキから車で15分の「ホノルル美術館」は、ハワイ最大のアートの殿堂。ここがハワイであることを一瞬忘れてしまうほど落ち着いた雰囲気の館内では、作品の鑑賞はもちろん食事や買い物まで楽しめ、のんびりと寛げる緑豊かなガーデンも魅力のひとつです。

世界各地から集められた5万点超の作品コレクション

「ホノルル美術館」は美術収集家だったアナ・ライス・クックによって1927年に設立されました。白壁と瓦屋根が印象的な美術館の建築は州の歴史的建造物にも指定されており、その独特の美しさは一見の価値があります。

クック家所有の約4500点の公開からスタートした美術館ですが、現在は、日本でも人気の高いゴッホやモネといったヨーロッパの絵画、ハワイを含むポリネシア地域とアフリカの装飾品、中国や韓国の陶磁器、東南アジアの仏像や彫刻、日本の浮世絵などを含む世界各地の美術品5万点超を収蔵、展示。
世界中の様々な国と地域にルーツを持つ人々が集まり暮らすハワイらしいコレクションの数々は、作品の価値もあいまって見ごたえ十分なものとなっています。

テーマごとに分かれた展示室は一室ごとに壁が別の色で塗られ、「次の部屋は何色?」とちょっぴりワクワクした気持ちに。チェアやソファがところどころに設置され、自分のぺースでのんびり作品鑑賞ができる配慮もうれしいですね。

また毎週火曜日~土曜日の10時からは、日本語ガイドによる解説を聞きながら館内を巡るツアーが行われています。入館料(大人$20、18歳以下無料)以外に追加費用はかからず、予約も不要とあって、旅行者が参加しやすいイベントです。

ヨーロッパの名作絵画、そしてハワイならではの作品はマストチェック!

ホノルル美術館の膨大な作品群からおすすめの数点を選ぶことはとても難しいものですが、HAWAIICO編集部が幾つか選んでご紹介してみることにします。

まずは、有名画家・ゴッホによる「麦畑」。ハワイでゴッホ、そして麦の畑とはちょっぴり意外かもしれませんが、作品の存在感や魅力は展示場所を選ばないから不思議です。

このほか、日本でもよく知られているモネの「睡蓮」も美術館を代表する作品のひとつとなっていますが、取材当日は他の美術館に貸出し中とのことで、残念ながら見ることができませんでした。

ほかに、ハワイに関わりがある作品群も必見と言えるでしょう。

そんな作品のひとつが、この「レイ・メーカー」と題された一枚。ハワイ伝統の女性の衣装であるムームーに似た服に身を包んだ若い女性は、ハワイならではの花飾り・レイの作り手。木を削って作られた素朴な印象の額ともよくマッチしていますね。

また、こちらは20世紀のアメリカを代表する女性画家、ジョージア・オキーフによる風景画です。

空に向かってそびえたつ岩山が作り出す独特の景観で知られる「イアオ渓谷」そして、火山由来の黒々とした岩肌に群青の海が押し寄せる「ハナの海岸」という、いずれもハワイのマウイ島に実在する場所が描かれています。ハワイの大自然に宿るとされる「マナ」と呼ばれるエネルギーを感じさせるような、神秘的な印象の作品です。

中にはこんなユニークな現代アート作品もあります。
モチーフとなっているのは、ハワイが舞台となったディズニーアニメ作品「リロ・アンド・スティッチ」に登場するキャラクター、エイリアンのスティッチ。

実際のアニメでスティッチの体はブルーなのですが、この作品では黒色で表現されているのはなぜでしょうか。不思議です。

もちろん、ホノルル美術館では、このほかにも多くの作品が鑑賞できますので、訪れた人それぞれで素敵な出会いが必ずあるはず。
フラッシュや三脚を使用しない限り、写真撮影も自由ですので気軽に楽しんでみてください。

ひと休みするのにぴったりのレストランやカフェ

そのほか、館内では食事や飲み物も楽しめます。

「ホノルル・ミュージアム・オブ・アート・カフェ」は半オープンエアのカフェレストランで、営業時間は火〜日曜の11:00~14:00。地元産の野菜や魚、肉などを使ったサンドイッチやサラダなどのヘルシーメニューがいただけ、パンやサラダのドレッシングも自家製というこだわりのレストランです。

下の写真はセットメニュー($23)で、3種類のドリンク(アイスティー、パッションオレンジグアバジュース、ジンジャーレモネード)からひとつを選べ、メインディッシュは「胡椒をまぶした炙りマグロのサラダ」、デザートのシャーベット(写真のものはマンゴー)がつきます。

人気店で席数にも限りがあるため、利用には事前予約が安心ですよ。

ホノルル・ミュージアム・オブ・アート・カフェ
Honolulu Museum of Art Café

住所:900 S Beretania St.
営業時間:火~日曜11:00~13:45(カフェは14:00に閉店)
電話番号:808-532-8734 ※要予約

もう1軒の「コーヒーバー」は、館内の奥に設けられているカフェスペース。コーヒーや紅茶のほか、自家製のクッキーやペイストリーを楽しめます。写真のメニューは、左から「タイ風アイスコーヒー($4.50)」、「フレッシュ・シトラス・ソーダ($4.50)」、「コールド・ブリュー・アイスコーヒー($4.50)」。こちらの営業時間は、火~日曜の10:00~16:00となっています。

ホノルル・ミュージアム・オブ・アート・コーヒーバー Honolulu Museum of Art Coffee Bar

住所:900 S Beretania St.
営業時間:火~日曜10:00~16:00
電話番号:808-532-8734

館内のガーデンは最高のリラクゼーションスポット

そして、ホノルル美術館内で必ず訪れてほしい場所が、展示室に沿って並ぶ6つのガーデンです。
下の写真は、そのひとつである「地中海式の庭園」。噴水の床や壁の一部がイスラム風の青いタイルで装飾され、なんともエキゾチックな印象。地中海沿岸地域の特産であるレモンの木陰で風に揺れる木々の枝を眺め、噴水の水音にただ耳を澄ます。そんな贅沢な時間を過ごせます。

また、こちらは「中国式の庭園」。中央の池には東洋風の睡蓮が植えられ、その下を鮮やかな色彩の鯉が悠々と泳いでいます。

どちらの庭園も、いわゆるハワイらしさとは一線を画す趣きがたっぷり。だからこそ南国ハワイの力強い日差しを一瞬忘れ、慌ただしい日常からも離れてホッと一息つける貴重なひと時を過ごせます。

ホノルル美術館ならではのアイテムが揃う、ミュージアム・ショップ

最後にご紹介したいのがミュージアム・ショップです。館内で鑑賞できる作品の絵葉書やプリント(複製)か、過去の展示企画の作品図録やハワイの歴史文化関連の書籍、アクセサリーやハワイ伝統の工芸品、アーティスティックなTシャツなどのアパレル関連アイテムなど、多くの商品を販売しています。

オアフ島内でも他ではなかなか手に入りづらい商品が豊富に揃っていますので、訪問の記念品や旅の土産探しに訪れてみるとよいでしょう。

ミュージアム・ショップ Museum Shop

DATA
住所:900 S Beretania St.
営業時間:火~日曜10:00~16:30

まとめ

「ホノルル美術館」は訪れた人の心に豊かさとゆとりを与えてくれるスポットです。アーティスティックな町並みで人気のカカアコ・エリアと合わせての訪問や、天候があいにく優れない日の行き先としてもおすすめ。本物の安らぎを見つけにぜひ、出かけてみてください。

ホノルル・ミュージアム・オブ・アート Honolulu Museum of Art

住所:900 S Beretania St.
営業時間:火~日曜10:00~16:30
料金:一般$20 ※18歳以下、ホノルル美術館メンバーは無料
※ホノルル・ミュージアム・オブ・アートの別館、スポルディング・ハウス への同日入館料も含む。ギフトショップ、カフェ及び図書館のみを利用の場合も入館無料
※毎月第3日曜も入館無料
電話番号:808-532-8700

※2019年7月時点での情報を基に記載しております。